テープ起こし

テープ起こしを3倍楽にしてくれる専用ソフト

テープ起こし専用ソフト

音声を聞きながら、それをテキストに打ち込んでいく作業を「テープ起こし」といいます。
昔はその名のとおり、本当にカセットテープの再生・停止を繰り返しながらテキストに打ち込んでいたそうです。
その当時は、専用の「トランスクライバー」という高価な機械を使っていたとか。
今では、パソコンさえあれば無料ソフトで簡単にテープ起こしができるようになりました。

音声を流しながらひたすら打ち込んでいく、この地味な作業。
音声の再生に普通の音楽再生ソフトを使うと、なかなかにして勝手が悪いのです。
そこで、テープ起こし用のソフトを使うわけですが、では一体、どんなソフトを選べばいいのでしょうか。

テープ起こしソフトの選び方

テープ起こしに使う再生ソフトを選ぶ際には、次の三つのポイントになります。

  • ショートカット操作が可能
  • アクティブになっていなくても操作できる
  • 動画にも対応していると、なおよし

ショートカット操作が可能

再生・一時停止・巻き戻し・早送り・音量変更・再生速度変更などの操作をショートカットキーを使って簡単に

アクティブになっていなくても操作できる

テープ起こしをしている時は、テキスト入力ソフトがアクティブになっています。
その状態で、音声の再生や一時停止などを行う必要があるのです。
もし、再生や一時停止のたびに、ウィンドウの切り替えをするとなったら、かなり面倒なことになってしまいます。
なので、ウィンドウがアクティブになっていなくても、ショートカットキーを使って再生や停止などが行えるソフトを探しましょう。

動画対応している

テープ起こしですから、基本的には音声の再生ができればOKです。
しかし、ときには、動画データを渡されて、動画の音声をテキスト化してほしいという依頼が来ることもあります。
そんなとき、動画を音声ファイルに変換してからテープ起こしするのも一つの方法ではありますが、ファイル変換の際に音質の劣化が起こる事も考えられます。
また、動画の様子を見ながらテープ起こしをすると、場の雰囲気、パワポ資料やホワイトボードの内容、話者の口元などを確認できるため、テキスト化の精度が上がります。
ですから、動画対応のテープ起こし用ソフトも、一つ用意しておきたいところです。

おすすめのテープ起こしソフト

okoshiyasu2
http://www12.plala.or.jp/mojo/
私が最初に使ったテープ起こしソフトが、この『okoshiyasu2(おこしやす)』です。
もう10年近く前に使っていました。
かなり古いソフトで、このところ全く更新されてはいませんが、未だにファンの多い名品。
最近の OS でも、なんとか動作するらしいです。
シンプルな操作画面で、飾り気のないところが好きでした。

nave player
 http://www.seera.jp/
これまた古いソフトで、全く更新されていません。
私が使いはじめた頃から、すでに更新は止まっていました。
しかし、今なお私が現役で使っているのが、このソフト。
操作が軽く、動画もOK、再生できるファイル形式が多いので助かります。
okoshiyasu2よりも、再生時の音質がクリアな気がしています。
(これは PCのサウンドデバイスとの相性によるものかもしれません)

正直なところ、テープ起こしに使ったことがあるのは、『okoshiyasu2』と『nave player』の二つだけです。
しかし、それ以外にも新しいソフトがたくさん出ているようなので、簡単に紹介しておきます。

テープ起こしプレーヤー
https://www.asca-voitex.jp/news/1709
無料で使えるテープ起こしソフト。
動画には対応しておらず、音声のみ再生可。
機能としては必要最低限のものがそろっているという印象です。

CasualTranscriber
https://sites.google.com/site/casualconcj/yutiriti-puroguramu/casualtranscriber
MACユーザーの方にはこちらが良さそう。
音声の再生と同じウィンドウでテキスト入力ができるというのは魅力的です。

『テープ起こしプレーヤー』と『CasualTranscriber』の二つ、実際に使ってみたことはありませんが、説明を読む限り、なかなか良さそうな印象を持ちました。

最低限の機能を抑えてあるソフトなら、正直、どれもあまり変わりません。
使ってみて、自分にしっくりくるかどうかが一番大切です。
無料のものが多いので、とりあえず何か一度、使ってみてはいかがでしょうか。