『ニューヨーク流自分を魅せる力』(ひでこ・コルトン/WAVE出版)一文レビュー
イネ子
ブックライター 稲田和瑛
上阪徹さんの著書『10倍速く書ける 超スピード文章術』(ダイヤモンド社)の第1章に「企画書は「素材だけ」で書ける」という項目があります。
この本を読んだ編集者が「多くの人が手間取っている企画書を、どうしたらそんなに早く書けるのか。そこをひもといて一冊の本に」とオファー。
こうして生まれた本なのだそうです。
さらりと触れていただけの項目で一冊を作り上げてしまうこの編集者の企画力こそすごい!と唸ってしまいます。
タイトルからすると企画書の書き方について解説してある本なのだろうと思ってしまうところですが、書き方についてはほとんど記されておりません。
一冊をとおして語られているのは「企画の立て方」について。
企画書を書くことはあっても、どうやって企画を立てればいいのかを教えてもらったことはない。
そんな人が大半でしょう。
企画書の書き方に困っている人は、そもそも企画の立て方が分かっていない。
この「そもそも」の部分を解決してくれる一冊なのです。
問われているのは「課題」なのです。(P.28)
ここに全てが集約されています(と私は勝手に思っています)。
課題を見つけることができれば、その課題を解決する方法を企画にすればいい。
突飛なアイデアや派手な広報活動を考える必要はありません。
そう思うと、なんだか急に企画に対する恐怖感が薄れてきます。
私もひとつ、企画考えてみようかな。