『ゾーンの入り方』 一文レビュー
イネ子
ブックライター 稲田和瑛
運をよくすると言っても、神社仏閣への効果的なお参りの仕方や、ものすごく効くパワーストーンを紹介しているわけではありません。
目には見えないけれど確かに存在している「運」のつかみ方を、とても分かりやすく解説してくれています。
実はこの本、半分くらい努力について書かれています。
といっても、根性論でやみくもに「ガンバレ」と書いてあるわけではもちろんなく、「運をよくするための正しい努力」について丁寧に綴ってあるのです。
著者の野呂エイシロウさんは放送作家。
運だけでも努力だけでもやっていけないシビアな世界に身を置く野呂さんだからこそ、「運と努力の両方を使いこなすことで効率よく成功する」という秘訣を見つけることができたのだと思います。
あなたの努力次第です。(P.25)
これは、序章の最後の一文です。
運について書いてある本なのに、本章に入る前にいきなり「努力次第」と締めくくられていて、かなり衝撃的でした。
しかし、この一文から、「この本には嘘がない」ということがわかります。
本章に入ると、運任せにしない、運を自分でよくするための方法が、これでもか!というくらい載っています。
しかも、かなり具体的。
さらに、お金のかからない方法がほとんど。
「これをひとつずつ実践していったら、そりゃ人生うまくいくよね」と納得できるものばかり。
本の帯に「なぜかどんどんうまくいく“運のつかみ方”」というキャッチフレーズが踊っていましたが、このフレーズ、誇張ではなさそうです。