仕事・学び

「リスクの取り方」を間違えてはいけない

「リスクの取り方を間違えてはいけない」

これは、ブックライター塾で課題の講評をしてくださった滝啓輔さん(「現代ビジネス」編集者)のお言葉。

ライターに限った話ではなく、全てのビジネスパーソンに共通する普遍的な内容です。

ご本人の許可をいただきましたので、掲載します。
(滝さん、ご快諾ありがとうございます)

========

今回、ブックライター塾で課題の採点をしましたが、31人中、Aの評価をつけた人は1人だけでした。
Dについては2~3人で、ほとんどがBかC。
つまり、原稿力にはあまり差がありません。

だからこそ、塾長の上阪徹さんがよく言う「締め切りに間に合わせることで差がつく」という言葉には真実味があります。

先日、初めて仕事をするライターさんとの打ち合わせがあったのですが、その方は1時間遅れてやってきました。
「(前日、深酒をして)寝坊しました」と。

初めて仕事をするという場面で遅刻をする。そんなつまらないところで失点をするのはもったいない。

僕との打ち合わせならまだいいですが、取材のときにそんなことがあったら、一発退場です。

仕事をしていると、時折「変なリスクの取り方をしているな」と思う人がいます。

さきほどの例で、もし、最高の文章が書ける人であれば、1時間遅刻してきたっていいんです。

どうしても一緒に仕事をしたい相手なら、僕は1時間だって待ちます。

しかし、そうでないなら時間ぐらい守らなければ。

たとえば、どうしても訴えたいことがある書き手の方がいたとして、
「こういうことを絶対に書きたい」「嫌かもしれないけれど、こういう表現を使わせてくれないか」
と編集者にかけあうというのなら、それは取るべきリスクだと思います。

もしかしたら担当者と考えが合わなくて、「そのスタンスであれば一緒に仕事はできません」と言われてしまうかもしれません。

でも、原稿の内容をよりよいものにするために、編集者に対して言いにくいことを言うのは、必要なリスクだと思います。

それに引き替え、初めて一緒に仕事をする編集者と会う前に深酒をするというのは、明らかにリスクの取り方がおかしい。
(二日酔いになったほうが仕事ができるという人なら、それも取るべきリスクかもしれませんが…)

人生というのはリスクとリターンの積み重ねだと思っています。

どうせなら、大きなリターンが見込めるところに対してリスクを取るべきではないでしょうか。

つまらないところで失点する人に、大きな仕事ができるのだろうか?
仕事相手にも、自分自身にも、「そのリスクは取るべきか」を言い聞かせて仕事をしているつもりです。

========