聞いてるだけで目覚める?特典音声プレゼント『ゆるんだ人から目覚めていく。』(植原紘治/徳間書店)
イネ子
ブックライター 稲田和瑛
文章を書いていると、「読者のベネフィット」について常に頭を巡らせることになります。
読者ベネフィット、読者ベネフィット……と考えているうちに、そもそもベネフィットとは何であるのかを見失ってしまいがち。
(え、私だけ?)
いま一度、ベネフィットとは何ぞや?というところを備忘録的に確認。
最も多いのは、メリットや特異性と混同してしまうこと。
たとえば、「wifi使えます」。
これをベネフィットに書き換えると、「通信料を気にせずインターネットに接続できます」になるわけです。
「全席指定です」は「ゆっくり座って楽しめます」になるでしょうし、
「シミが薄くなります」は「5歳若く見られます」とかになります。
どういう体験ができるのか。
これがベネフィットです。
ベネフィットのつもりで見当違いなことばかり書いていると、著者の自慢話に見えてしまうので注意しなければ。
本づくりにおいてベネフィットが活きてくるのは、なんといっても目次です。
書店でパラパラとページをめくってくださった方のハートを鷲掴みにするような、ぐさりと刺さるベネフィットを目次に盛り込んでおかないと、レジに進んではもらえません。
読者ベネフィット、読者ベネフィット……と、ブツブツつぶやきながら、今日も書籍コンテづくりに励んでおります。